面接は就職活動で一番重要なプロセスですが、「これで自分が行きたい企業の社員になれるかどうかが決まる」と考えてしまうと緊張してしまうと思います。
しかし、緊張していて自分が考えていることを上手く伝えられないと、面接でいい結果を出すことはできません。
そこで今回は、今すぐにできる“面接で緊張しなくなる方法”を紹介します。
自分の実力を出し切って、内定を勝ち取りましょう。
どうして面接で緊張してしまうのか?
ここでは、就職活動における面接で緊張してしまう理由について解説します。面接を苦手とする就活生には、次のような心理状況が見受けられます。
独特な雰囲気に慣れていない
ほとんどの人にとって、面接官は初対面の相手であり、面接会場は自分にとってあまり馴染みのない場所です。慣れない環境下で、立場の異なる相手が自分を見定めようとしている状況は、異質な雰囲気に感じて不安を覚えるでしょう。
そうした中で時には全く想定していなかった質問を受け、それに的確に答えなければならないと考えると、緊張するのは仕方がないことです。
コミュニケーションが苦手
コミュニケーションがあまり得意ではなく、知らない人たちと関わるよりも一人で黙々と作業するのが好きな人ですと、「自分は人と話すのが苦手」だと初めから面接に対して苦手意識を抱いてしまいがち。そうした人は、面接という特殊な場面で話すことに対して抵抗を覚えやすいです。
失敗することを極端に恐れている
どんな場面において失敗することは許されない、ここに受からなければならないと考える人は、土壇場で失敗を恐れてしまい、緊張してしまう傾向があります。
そのような人は、些細な失敗に対しても神経質になりがちであり、新しい環境や状況でうまく実力を出せないことが多いです。
面接の練習不足
就職活動の面接をあまりしていないという人は要注意。そうした人はいざ面接本番になって、大学のキャリアセンターやジョブカフェなどで十分練習してきた人を見て、自分の練習不足に対する不安から緊張してしまうことがあります。
過去の失敗を引きずっている
スピーチなどで人前に出た時に失敗した経験のある人には、同じような場面になると緊張してしまうことがあります。過去の恥ずかしい経験が頭から離れなくて、人前で話すのに躊躇することはよくある傾向です。
面接前日までにやる対策
緊張を和らげるために、面接前日までにできる対策はたくさんあります。ここで取り上げる緊張の緩和方法はどれもすぐに実践できるものなので、講義時間の合間や自宅にいる時など空いた時間でやってみましょう。
成功している自分をイメージする
普段から成功している自分をイメージすると本番で緊張しにくくなるでしょう。この時に大切なことは、面接本番の場面を具体的に思い描くことです。
「ドアを開けた瞬間からこれまでの力を十分に発揮して、スラスラと質問に答えている」「圧迫面接をされても、臆することなく的確に質問に答えている」など、近いうちに起こる出来事をリアル、かつポジティブにイメージしてみましょう。
もちろん自分の想像していた通りに進むという保証はありませんが、現実に起こりうる出来事のシミュレーションをしておくことで、それが安心感を与える材料になります。
初対面の人と積極的に話してみる
普段人見知りする性格であれば、初対面の人と積極的に話す練習が必要になってきます。自分の知らない人に声を掛けるのは勇気がいるかもしれませんが、思い切って話す機会をつくってみることをおすすめします。
できれば自分よりも年上の人と関わりを持っておくといいでしょう。社会人サークルや自分が住んでいる地域の活動に参加してみると、初対面の人と関わる機会が増えるだけではなく、違う世代の価値観にも触れられます。こうした経験をしておくと、面接官相手でも緊張しにくくなるでしょう。
面接の練習を繰り返す
いざ本番となった時に動揺しないために、面接の状況を経験し本番の雰囲気に馴染んでおきましょう。時間の許す限り、大学のキャリアセンターやジョブカフェ、転職エージェントなどを活用して面接の練習をしておくことが必要です。
面接官の質問に対して自分が答える訓練を何度も繰り返しておき、「いままでたくさん練習したのだから大丈夫」と思える状態までもっていくことが大切。
特に自己PRや志望動機、これまでに頑張ったことなどよく聞かれる質問は、頭のなかで考えるだけではなく、必ず口に出して話す機会をつくりましょう。
また友人や大学の教官など、周囲に協力してくれる人がいれば、自分の話し方や表情の癖をチェックしてもらうことも効果的です。
とにかく場数を踏む
自分が少しでも興味を持った企業の選考を受けてみることも有効です。
第一志望の会社を受ける場合、どうしても緊張してしまいます。
同じ業界や職種の選考をいくつか経験しておくといいでしょう。
よく質問されやすい内容、自分の答えに対する面接官の反応がわかってくるのでので、回を重ねるごとに面接に対する耐性が身に付いていき、緊張が軽減されていきます。
また選考の早い業界・企業を受けることもおすすめします。
外資系企業やベンチャー企業ですと、大学3年次の6月頃からすでに選考を開始しているところもあります。
早い時期に面接を経験しておくと、以降の就職活動が楽に感じられると思います。さらに内定まで獲得できたら、精神的な安心材料になります。
企業研究の復習をする
面接を受ける前日までに、いままでやってきた業界研究、企業研究の復習をしておくとこをおすすめします。
また今までやってきたことのおさらいをするだけではなく、企業のホームページや株式情報などをチェックして自分が受ける企業や業界にまつわる最新のニュースをチェックしておくといいでしょう。
面接でその手の話題について触れられることもあります。
そこで答えられなかったことで、焦りが生まれ、さらに緊張してしまうおそれがあります。それを防ぐためにも、事前に企業研究はしておいてください。面接官からちゃんと勉強してきていると思われるくらい準備をしておけば、自信を持って当日の面接に臨めるでしょう。
面接中にできる対処法
いくら準備しても、面接を前にして全く緊張しないはずはありません。
ここでは、面接中に実践できる緊張の緩和策を紹介します。
はっきりした口調で話すことを心掛ける
緊張していると、早口で話しがち。
話すときは、口を大きく開けて語尾まではっきり話すと、落ち着いた印象になります。
模擬面接で何度も経験している回答ならはっきり話しやすいでしょう。
ここで、日々想定問答を用意して練習してきたことが役に立つのです。
もし想定外の質問が来ても、慌てて話し始めずに、頭のなかで内容を整理し答えをまとめ、ゆっくりと話すことを心掛けましょう。
上手に話そうと思わない
上手に話そう、完璧に話そうと思うと、失敗したときのことを意識しすぎて、緊張してしまいます。
だから、上手に話そうと思うことをやめてみましょう。
面接で重要なのは、上手に話せることではなく、面接官に自分が言っている内容が伝わることです。
だから、必ずしも上手に話せる必要はありません。
自分が最低限伝えるべきポイントだけしっかり伝えることを意識しましょう。
面接官も一人の人間に過ぎないと考える
面接に来ている学生にとって、面接官は別世界の人間のように思え、変な威圧感を感じるかもしれません。
しかし、面接官も一人の社会人です。
会社からお給料をもらって働いているサラリーマンであり、忙しい合間を縫って面接に臨んでいるに過ぎません。そう考えると、だいぶ気が楽になっていくでしょう。
面接官と馴染んでみる
面接官に馴染んでしまうのも有効な方法です。
面接時間は長くても30分程度ですので、短時間で馴染むのは難しいかもしれませんが、相手の語り口調や話す内容に親近感が持てれば、それをとっかかりに相手に興味を持ってみましょう。
また趣味の話題になって、自分と面接官の趣味が同じであれば打ち解けやすくなるでしょう。
あまり面接の合否のことは考えずに、面接官と楽しく会話しようと心掛けるだけでも、面接での緊張感はだいぶ和らぎます。